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「友達だろう?」
爽やかに言い放ったアイツの軽々しくも残酷な言葉に対して、俺は呆れて溜め息の一つもでなかった。
こいつはなんにもわかってない。
その言葉がどれだけ俺の心に深く突き刺さるのか。
(なんか悩んでる?俺でよければ聞くよ?)
最近溜め息ばかりついてる俺を心配してか「友達」であるアイツが放課後そんなことを言ってきやがった。
鈍感というかなんというか。
ここまで来ると嫌気がさすと同時にもうどうでもよくなってしまった。
黙りこみ下を向いた俺を覗き込む大切な¨友達¨。
人の気もしらないで。
(お前が好きなんだ)
精一杯の勇気を振り絞ったカミングアウト。
優しいお前は一体どんな顔をするのだろう。
end
世界はとても滲んでいて。
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