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サチ「誰が無理矢理入部させるよ!!」
サチはそのまま指全てに力を込めていく。
俗にいうアイアンクローだ。
随分と古いプロレス技使うなぁと俺は見ていておもったが、威力は抜群のようだ。
ソウヤ「にゅあ!!ギブです!!
ギブ!!すいませんでした!!
なんでもないです!!」
少年の必死の謝罪に気がすんだのかサチは頭の上から手をどける。
少年はよほど痛かったのだろう、頭をおさえながら涙目になっている。
俺はそれを癒すように頭を撫でてやると、涙目のままギュッと俺の胴体に抱きついてくる。
遊一「あんまり虐めるなよ。」
俺はサチに笑いだからも非難する。そのことがサチは気に入らなかったのだろう、フンと鼻を鳴らして部屋の奥に引っ込んでしまった。
やれやれ。とため息をつきながらも、頭を撫でる手はやめない。
ちょうど頭の位置が撫でやすい高さにあるのと、髪質がなめらかでいつまでも撫でていたいような手触りだった
そうやって撫でていると、少年も目を細めて気持ちよさそうにしている。
いつまでも撫でていたいが、そういうわけにもいかないので頭から手を離すと、少年も抱きついていた手を放し、会話しやすいように多少距離をとる。
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