〔memory〕

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『おーい……』 「おい起きろよ!朝だぞ。」 んん…こ…ここは、どこだ? えっ空が緑色? なんだ!? すると、空が切れガサガサといいながら人の顔が…。 「わ…わぁ!」 「おい!人の顔みて驚くなよ。失礼な。」 ん? よく見れば、小さい頃からのなか[鈴木]の顔だった。 大人になってからはよく飲みに行く仲。 そこでふと疑問が湧く。 「ここはどこだ?」 と鈴木に訪ねた。 「はぁ?寝惚けるのもいい加減にしないと…」 鈴木は拳を高々と挙げようと…。 ヤバイ。 「わぁ!わかったわかったって」 よく理解出来てなかったけど正直痛いのは、嫌だからな…。 確かめれば、緑の空はテントの屋根で空でもなんでもなかった。 でも…なぜ? 朝は誰でもすぐには頭が働かない。 そうだ。 そうだよ!山に二泊のハイキングに来たんだった。 …あれを忘れるために。 「おいおい大田。ぼーっとしてないで、朝食の準備ぐらい手伝えよ。馬鹿野郎」 ほれ、といいながら、鈴木は鍋を渡しテントの近くの小川を指差す。 面倒くさいな…。 「…はいはい、わかりましたよ」 「返事は一回だ。馬鹿野郎。」鈴木は少々声を張り上げ言う。 「は…はい!」 鈴木は口がキツイとこもあるけど結構良いやつなんだけど…。
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