〔memory〕

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テントから出て見れば清々しい空気だ。周りは、自然が豊かで小鳥のさえずりも度々聞こえた。 しかし…なんかな……。 水をためていると、 時々、魚の姿が見えた。 ん? 形がなんか…。 「おぉい!のろま!突っ立ってないで、水入れたんなら早く来い。馬鹿野郎。」 「わ!わぁ」 び…吃驚した。急にいちいちデカイ声で言わないでほしい。 危うく落ちるところだった。 怒鳴られた僕は、急ぎ気味に小走りで鍋を持っていく。 チャプチャプと水が跳ねる。 Tシャツが濡れたが、早くいかなければ、鈴木が怒る。 鈴木あんなにせっかちだったかなぁ…。 そんなこんなで あの魚は忘れていた。
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