元カレ

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絶望した私は、海岸を歩いた。 大きな波にさらわれて、それで死ぬなら、それでもいいと思った。 そんな時、あれを拾った。 それは瓶の中に入っていた。 月並な手紙の運び方。 しかし中に入っているのは手紙ではなく… 瓶をコンクリートに打ち付けると、パリンと割れて、メモリーカードが飛び出した。 海風が吹き付ける中、潮の香りの向こう側に、病院の香りが微かに届いた。
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