メモリーカード

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「あー、うん。」 「ふーん。」 「分かったー♪バイバーイ!!」 小さな部屋に大橋深月の声が響く。 電話を切り、深月は大きく溜め息をついた。 「空元気なの、気付かれちゃったかな…」 深月は元気なく笑い、窓の外を眺める。 窓には、腫れぼったい目をした自分が映っていた。 また、置いてかれちゃったな…。 春風に吹かれ、黄色いチューリップが揺れていた。
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