1人が本棚に入れています
本棚に追加
「初めまして。僕はショウヤ。モチヅキ、ショウヤ。」
画面ごしの君はカメラを傾け、『望月 星弥』と書かれた紙を見せた。
「今日、僕は、余命半年の宣告を受けました。」
画面ごしの君は、笑顔でそう言った。
星弥の顔はひどく爽やかだった。
死を目前とした人間がこんなにも普通でいられるだろうか?
数秒後、その疑問は完全に消え去り、それがただの強がりである事が分かった。
星弥の顔が崩れ、瞳に溢れんばかりの涙が波打っていたからだ。
星弥は静かに目を閉じ、深く息を吸った。
頬には、一筋の涙が流れていた。
死が身近なものとなっていた私は、思わず涙を誘われた。
最初のコメントを投稿しよう!