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三条椿が店内を掃き掃除していると、ジョウロを持ったままの播磨優弥が店の外から手招きをしているのが見えました。
「どうし……」
椿はそれ以上話せませんでした。
優弥が口に人差し指を当てていたからです。
椿が恐る恐る近づくと、優弥が指で何かを指しています。
椿はそれを見た瞬間、驚きました。
店の前にある花壇。
その中にある花の一つが咲いています。
その花の色は、他の花の色とは違う幻の水色だったのです。
優弥と椿は、しばしそれに見とれていました。
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