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「いつもなら彩ちゃんが来る頃なのですが、来ませんね」
宗一郎がポツリと言いました。
「確かに来ませんね」
花にジョウロで水をあげながら、優弥は宗一郎に同意しました。
「そうだ! 彩ちゃんは?」
京が思い立ったかのように叫びました。
しかし紳司が口に人差し指を当てているのを見て、京は慌てて口を両手で塞ぎました。
その時です。
玄関のすりガラスの扉が開き、扉の上部に取り付けられた鈴がカランコロンと鳴り、お客さんが来たことを告げました。
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