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キーファは部屋にいた。
アルスが着くと、キーファは考え込んで頭をかかえてベッドの上に座っていた。アルスに気づくと
「来たなら言ってくれよ」
と笑って見せた。
「あれ?アルス。古文書は?もしかして無くしたのか⁉」
「無くしてないよ💦実は・・・」
アルスはヘンクツじいさんのことを話した。
「なるほど!よし!じゃあ今から行ってみよう」
キーファの顔は、さっきまでの暗い顔とはうって変わって
期待に満ち溢れていた。
「ヘンクツじいさん‼俺、キーファっていいます」
キーファは早口で自己紹介した。
「おまえさんが王子さんかい。古文書のことを聞きに来たんじゃな」
「そうです‼」
「古文書は解読できたよ」
ヘンクツじいさんはそう言うとアルスたちに古文書の賢者の像が書いてあるページを見せた。
「この太陽は“太陽”を指しているのではない。人の熱い心をさしておる。つまり、選ばれし者が賢者の像に念じれば、扉は開くというわけじゃ」
「なるほど!熱い心なら誰にも負けないぜ!な?アルス!」
キーファはアルスの肩を叩いた。
「フム、お前さんらのどちらかがその選ばれし者だというのかい。」
「ああ!絶対開けてみせる。アルス!行こうぜ!」
「うん!」
キーファとアルスは張り切って遺跡に向かった。
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