冒険の世界へ

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「よし、いくか」 アルスが城に向かおうと 外に出ようとしたら 「アルス、今あんた城に呼び出されたでしょ」 後ろからふふんと怪しげな笑みを浮かべながら マリベルがアルスのところまで歩いてきた。 「ま、マリベル!」 「私もちょうど城に用があったのよ、私も一緒にいくわ」 「い、いいけど・・・」 「よし!じゃあ出発~!」 「お、おー・・・」 マリベルとアルスは村の外に出た 城の場所は村を出て北西に歩いたらすぐの場所にある。 グランエスタード城 バーンズ王がおさめるエスタード島唯一のお城。 「ついた~じゃ、わたしこっちだから。帰りは適当に1人で帰るから心配いらないわよ。じゃあね~」 マリベルは早口でそういうと道具屋のほうへ入っていった。 最近、マリベルは道具屋の年上の男の子と仲がいいらしい。 「よし!いくか!」 アルスは城下町の真ん中の噴水を通り抜け城へ向かった。 グランエスタード城の門は常に解放してあり誰でも自由に城に入ることができる。 アルスは階段を上がって2階のキーファの部屋に急いだ。 「お、アルス。遅かったな」 キーファは金髪をかき分けながら言った。 「どうしたの?用って」 「これ見てみろよ」 キーファが本棚からぶ厚い古文書を出してきた。 「たしかこのへん・・・あった!この像って、俺たちがいつも探検している、あのなぞの遺跡にある像にそっくりじゃね?」 アルスはキーファが開いたページを見た。
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