冒険の世界へ

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さて僕はどうしようかな・・・ アルスはあてもなく ふらっと城下町に来ていた。 考えながらアルスは城下町を歩いた。 宿屋にある酒場のマスターに 聞いてみようと思い、 アルスは宿屋に向かった。 城下町へはアルスは よく訪れるので町の人とは すっかり顔なじみだ。 「なあ、この石はホットストーンといってな。ほら、触ったらあったかいだろ?この石を売って大儲けしたお金でどこかいかねえか?」 「私は仕事が忙しいから他の人を誘ったら?」 酒場にはアルスの叔父、ボルカノの弟の ホンダラが ウエイトレスをくどいていた。 ホンダラはもういい歳なのに、 いまだに遊び歩いている。 悪評の高い怠け者な叔父だ。 「叔父さん、また口説いてるの?」 アルスが呆れて言った。 「ん?おお、アルスか。見てみろ、この触るとほんのりあったかいホットストーンを!珍しいだろ?」 ホットストーン・・・! アルスはつばを 飲み込んだ。 もしかしたらこの石が 太陽に関係してるのかも! 「叔父さん!この石貸してくれない⁉」 「はあ?無理だね。この石は俺の大事な商品だからな」 はぁ・・・、やっぱ無理か。 「・・・じゃあね、叔父さん」 叔父さんに頼もうと思った 僕がバカだった。 アルスは宿屋から出た。 この古文書に書いてある太陽は どういう意味なんだろう? アルスが古文書と にらめっこしていると 「お?アルスか。どうした?そんな怖い顔して」 町に住んでいるおじさんが 声をかけてきた。 「あ、おじさん。」 「ん?それは古文書かい?」 「うん、そうなんだ。おじさん読める?」 「いんや、無理だな~。あ、古文書といえば ヘンクツおじさんなら 解けるかもなあ!」 「ヘンクツおじさん?」 「この町の崖っぷちに住んでる ヘンクツじいさんだよ」 そんなおじいさんいたっけ? 「ありがとう!おじさん!いってみるよ!」 アルスはヘンクツじいさんの家に向かった。
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