私の世界の守りかた

三月のある日

あからさまな態度の違いには慣れてるから「照れちゃって可愛い☆」「意味分からない死ねよクソデブ」別に傷つかないし、ボーダーラインのはっきりしたその性格は分かりやすくて好き。

「はぁ……朝からその腐った面見せられて本当不愉快。食事がますます不味くなります」大袈裟に眉を顰めるノツキも勿論キューティーな美少女。私より二歳したの16歳？ん、まぁ分からないけどそんなに歳は違わないはず。F-049が艶のある美女だとしたらノツキは、ピチピチのギャルって感じなのかな。別にメイクしてたり制服がミニスカでチラリズムって訳じゃないけど、気が強いし女の子っぽい。

ノツキはぱくぱく朝食を食べてるし、看護師さんも何時の間にか居なくなってたから私も自分の場所に戻ってご飯を食べた。焼き魚に味噌汁に、パックの小さい納豆と漬物、みかん一個。実はあんまり和食は好きじゃない。パンがないならお菓子を食べればいいじゃない派ですはい。「あーん」「るるるるるる…………」ぱくっ。後半は側にくっついて朝ご飯を食べているF-049に『あーん』して食べさせた。「もぐもぐ」あ、効果音出した。口に箸を運ぶと雛鳥みたいにぱくっと食べてくれるF-049はやっぱり綺麗で、ついついこちらも顔が緩む。