†第一章† はじまり

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「あ…あの…お客様……?」 『………ん………』 「お客様、起きてください」 『……ふぁあ………あれ? もうハルジオンか……すまない、寝ていたみたいだ』 ここはハルジオンに向かっていた列車である。 どうやら、眠っているうちにハルジオンについたらしく、駅員が起こしてくれたようだった。 「いッいえ。」 『急いでいたから、助かった』 ユキは駅員に礼を言ってすぐに歩き出した。 それから、けっこうな時間がたちユキは目標の場所の前まで来ていた。 『ナツとミラ、マスターは元気かな?……1年ぶりだからな フッ…楽しみだ』 ギィィィ ユキは目標の場所の…フェアリーテイルのギルドの扉で囁き、扉を開けた。 ガヤガヤ…ガヤガヤ あっはっは!! コツ…コツ…コツ…コツ 俺がカウンターに向かっていくと ギルドはあれ程騒がしかったのにいきなり静かになる。 「おい、アイツってたしか…」 「あぁ、アイツは間違えない…フェアリーテイル最強候補ユキ・ナイトシビルだ」 あちらこちらから小声のそんなことが聞こえる。 コツ…コツ…コツ
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