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「むつぅ~」
「なんですか?」
「おはようのキスは?」
「そんなのありません!!」
「なんでぇ!」
「何でって子供じゃないんだから…」
って、振り返ったら彼はほっぺたをプクッて膨らませてぽってりした唇をすぼめてこっちを見ている
可愛いじゃないですか…
あぁ。
こんなことするキャラじゃないのにな
チュッ
…………
「足りない」
驚いてたくせに、足りないなんて
「やっぱり足りないから起きない!!」
そう言って、いきなり腕を捕まれベッドに倒された
キスをするために屈んだままの体勢をしていたから本当にアッサリと
「ちょっ。なんでこ~なるんですか?」
抗議の声をあげても離してくれる様子もない
勢いをつけベッドから起き上がろうとして押さえ込まれる
「何がしたいんですか?大概にしないと後でどうなるか分かってますよね?ぅん?」
「あっ。怒らないでよ。お前と一緒にいたいだけじゃん。ダメ?」
また、そんな目で見て断れないこと確信してやってますね
「あと5分だけですよ…」
そう言って、美樹の暖かい温もりを感じながら少しの眠りについた
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「睦月。起きて?」
寝てたのか
「良い夢でもみてたのか?」
「何でです?」
「いや、えらく幸せそうな顔して寝てたからね。収録なかったらそのまま寝せれたんだがな」
まさか、こんな夢を見ていたなんて悠兄さんには言えませんね
でも、もう一度あの我儘に付き合ってあげたい
そう思っても叶わないでしょうが
また夢の続きを見れるように早く仕事を終わらせて寝よう
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