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そしてそれが何日も続き、それが当たり前になった。 時折、我は手紙を読みながら頬を染めたりした。 (これが恋なのか―) 我はそう思った。 ある日、父親に病院を抜け出すようになった事がバレた。 「何をしておるのじゃ、娘よ」 「なんだろうと構わんだろう」 「何かしらの理由はあるのだろう?」 「…そなたの仕事場にいるモトチカ…と少し談笑しているだけだ」 「…アイツに会っておるのか?」 「…」 「なんという事だ…アイツに会ってはならん!!今後一切会ってはならんぞ!!」 「何故だ!?確かにあやつ見た目はああだが本当は気の優しい男ぞ!!」 「うるさい!!とにかくアイツには絶対に会うでないぞ!!」 …会ってはならぬ、だと? …何故だ? 我には理解し難い事だった。
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