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モトチカは彼女にもらった手紙を牢屋の中で見ていた。
すると突然指揮官が入ってきた。
「…何の用だ」
「おぬしがワシの娘と文通しているのか」
ばっとモトチカから手紙を奪うとその場で破り捨てた。
「てめぇッ!!なにしがるッ!!」
モトチカは指揮官に殴りかかり、拳を叩き込んだが二人の警備員に取り押さえられた。
「どうどう、西海の鬼」
「お館さまに拳を振るうとは、言語道断!!」
「このクソ野郎…ッ!!それはなぁ!!」
「娘と唯一繋がれる手段、か?」
「…!!」
「…娘はもう、長くはない。ワシが注意した後もおぬしに会っては手紙を読み、たいそう嬉しそうにしておった。ワシだってこんな事はしたくない…が、指揮官に暴力を振るった罪だ。重いぞ」
「…だからあの時、最期だって言ってたのか」
「おぬしに手紙を書かせてやろう。これが娘に送る、"最期"の一通だ」
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