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『おやまぁ…そんな事があったのかい……それは災難だったねぇ……』
おばさんはゆっくりした口調で話す。私は一回死にかけたのに…。
『そんな人事みたいに…、私は確かにトラックに引かれたんだよ!』
私は焦った口調で言いった。だって何度も言うけど私死にかけたんだよ!でも生きていた…。これだけ矛盾している事も日常で滅多にない。
『それはねぇ……時間が戻ったんじゃなくてねぇ…、いつきちゃんが戻ったんじゃないかねぇ……』
おばさんはお茶を飲みながらゆったりした口調で喋る。
『私…が?』
私は不思議そうにおばさんの顔を見た。
『時間はず~っと変わらないんだよ…。時間にもペースがあるからねぇ…だとしたら戻ったのはいつきちゃん、あなたかも知れないねぇ…。』
おばさんはお茶をちゃぶ台に置き、私の顔を見ながら行った。少し信じられないや。私にそんな力なんてないのに…。
『やだなぁ、私にそんな力あるわけないじゃん。それに、それなったの今日だよ。そんな訳……………』
私は何故かふと鈴の事に気がついた。そういえば私がトラックに引かれる時鈴の音が……。私は鈴をポケットから出した。
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