夏曜日

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『…ったく、何やってんだあいつ!』 『理化室にプリント届けるだけって言ってたんだがな…。』 校門付近で真也と夕也が喋っていた。さすがに少しイライラしてた。 『お待たせ~!』 私は外靴を急いで履き、真也と夕也の所に走っていく。 『あ、来た来た…。おまえなぁ!』 『プリント届けるのに何十分かかってんだ💦』 『いいじゃん💦あ、それより空き地に寄るんでしょ。さ、行こ!』 私はその場を流す様に空き地に向かった。 『お、おい!』 『…しゃ~ない💦』 夕也と真也も呆れながら私に着いて来た。……しばらく歩き、私達は空き地に着いた。いつも私達はここでサッカーをしている。私は夕也に誘われてやり始めたんだけどね。 『にしてももうすぐ夏休みだぜ。どこ行くか。』 そう言い、夕也は真也にボールをパスする。 『最近出来た美術館なんてどうだ?』 そう言い、真也は私にパスをする。 『私はパス。ああいうの見てると眠くなってくるの。』 私は話しを優先させようと、ボールを止める。 『俺も嫌だぜ。あんな絵のどこが良いんだ?』 『…おまえらには教養って言う文字がないのか💦』 真也が呆れながら言った。 『だってぇ…私はそっちより夏祭り行きたいな。』 『止めとけ。おまえの浴衣姿見ると気分が悪くなる😌』 夕也が嫌みそうに私に言う。少しカチンとくる言葉だ。 『…そりゃどーもッ!』 私はおもいっきり夕也の顔目掛けてボールを蹴る。 『ばッ💦イッ…!』 ボールはおもいっきり夕也の顔面に直撃する。実に面白い絵になった。 『アハハハハ!』 私は笑い声を上げる。 『おまえら…少しは……はぁ💦』 真也は大きくため息をはいた。
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