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「いふぁい。やふぇふぉ」
痛がっているのが紺矢(こんや)、ウェイター担当。誰にでも明るく年齢を感じさせないわんこ系の性格でお客様から弟にしたいと思われている男。ただ今厨房担当枠を狙っている。
「何やってんの?早く準備しないと、ご予約のお客様にキャンセルの電話いれちゃうよ」
ニッコリと静かに笑う男の名は晴紀(はるき)、ドリンク担当で紅茶を煎れるのが得意。眼鏡を掛けており、老若男女問わず眼鏡を外し誘惑されたいと思われている男。
「「すみません」」
「仲いいよね。紺矢で遊ぶ時の息ピッタリだし、どうせならつk――」
「「絶対嫌だ!」」
「ざーん念」
楽しそうな晴紀の言葉に二人は同時に叫び拒否をした。
「何で晴紀さんは、二人をくっつけたいんですか?確かに夢華は自由な街ですから誰も気にしませんが」
「だってさ、二人が付き合えば俺は彼女つくりやすいだろ。高校時から何かと恋人つくると別れさせられたからね」
晴紀がトゲのある口調で言うと、慌てた充と賢太郎は前もって作っておいた料理を晴紀が立っているカウンターの前に置き座らせた。
「ほ、ほら今日の朝食はタマゴサンドだよ」
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