いらっしゃいませ

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 話を聞くと、紺矢はバイトをクビになったことを両親に話せず公園で一夜を過ごしてしまいお腹がすいているとこに晴紀がおにぎりを渡した。それが嬉しくて後ろをついて来たと話した。 「あの、俺を此処で働かせてください」 「駄目だ駄目だ。お前を雇ったら晴紀に何するか分かったもんじゃない」 「俺も反対だよ。晴紀を狙う者は雇えない」 「俺は良いぞ」  二人が反対していると晴紀は入口の貼紙を指差し賛成した。 「ちょうどウェイターを一人欲しがってただろ?」 「でもね晴紀」 「良いよねオーナー?」  充はオーナーと呼ばれ、背中に冷たいものを感じた。  断ることを許さないと言われているようだった。 「分かった。紺矢をアルバイトとして雇う」 「おいっ充。良いのか?」 「また晴紀に負けた。あの笑顔に逆らえない」 「気持ちは分かるが…」  こうしてアルバイトとして働くようになったのだが、年齢を聞いてビックリ、紺矢は晴紀と同い歳で充と賢太郎より歳上だったのだ。
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