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手を離したらあなたが消えてしまいそうだったから
強く
強く
抱きしめた
だけど
抱きしめれば抱きしめるほど
腕のなかのあなたは傷ついて行く
崩れて行く
そうか、
崩れるのは私があなたが逃げないように強く爪を立てているからなのね
私を見てほしいとあなたの形を醜く歪めたせいなのね
あぁ、だけどどうかわかって欲しい
あなたの体を
あなたの視線を
あなたの声を
私だけの物にしたいという
このちんけな
独占欲
を
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