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事の始まりは、数十分前。
急な村長からの呼び出しに僕は朝から村長ん家に来ていた。
「はあ……、魔王退治、ですか……。」
「うむ。 この地図の指し示す所に魔王の城がある。 早急に用意を済ませ、旅立って欲し「嫌ですよ、めんどくさい。」
「むぅ……。 ……仕方あるまい、この旅が全て終わったらお前とシュシュの結婚を許そうかと思ったのじゃが……。」
「うっ。」
「魔王を退治した暁には莫大な報酬が手に入るのじゃが……。」
「ううっ。」
「更にこの旅にはシュシュも行く事になっておるのじゃが………。」
「―――……ッ!!」
「更に更に今なら肩叩き券10枚綴りをお付けしてーェ、19800円! 19800円でのご提供!! 送料は勿論無料!! 10日以内なら返品も承ります!! 魔王退治に行ってくれるかなっ!!?」
「いいともーー!!」
―――――………。
どうにも乗せられた感がある……(遠い目)。
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