プロローグ「終わりの始まり」

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血。 そこは血の海だった。 元々は人間の住む町だったのだろうか。 それすらも分からない程に赤く染まっていた。 もうこの町は人間の姿も、 人間が生きている痕跡はない。 残ったのは血。 かつて栄えていた人類はその姿を消した。 いや、生きていると殺される。 人間はこの世界に生きる価値などない。 生という矛盾。 生を食らう者。 生を殺す者。 此処は混沌。 不条理で塗り替えられた世界。
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