。*~第一夜~*゚

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―ドドドドド… ―バァァン…バァァン… ―ドドドドド… 〔ヴァァァァ!!!!〕 ※『』は英語です。 『ヘヘッ…鬼退治修了~♪』 『全く…いつも、いつも派手に殺して…』 『何だ?横取りされたから拗ねてんのか?』 『馬鹿言わないでちょうだい。毎回毎回、遠慮なしに惨い殺し方をする馬鹿な弟に呆れてるのよ』 『ヘッ…簡単に殺されるような、弱いこいつらがワリィんだよ』 『全く…一体に一発でいいでしょ?弾の無駄よ。心臓に当てれば死ぬんだから、外した時以外、一発だけにしなさい』 しかし、厄介なのは、鬼の心臓はその鬼によって場所が違う。 なので、普通の人が殺そうとしても、なかなか死なないのだ。 鬼は、首を斬られても、心臓を斬るなり、撃つなりしないと、死なないのだ。 だけど、エミリアとレオルドには鬼の心臓が見える為、簡単に殺すことができる。 『あ~ぁ…鬼達に同情しちゃうわ。この鬼なんて、原形ないじゃないの;;』 目の前には、無残な程に、打ちまくられ、血だらけの鬼が倒れている。 『ロディア様に叱られてもしらないわよ』 『フンッ…ロディア様は俺の味方だから大丈夫なんだよ!』 『そうでもないですよ…?』 『『ロディア様っ!』』 天から降りて来たのは 銀色に輝く長い髪を靡かせ、瞳は綺麗なライトグリーン。 長身で美しいという言葉が似合う男性だ。 名前はロディア。 『最近、弾切れが早いと思えば、やはり貴方ですね?レオルド…』 『うっ…;;』 .
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