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『…………ついに頭がやられた??この頃寒かったし。』
「違うわよーー!!!!!」
ぷうっと奈緒が顔を膨らませる。
可愛い仕草だが、する人によっては人を萌死にさせるか悪寒を走らせるか。
奈緒は後者だった。
鳥肌たった腕を擦れば弟の煉(レン)が満面の笑みを浮かべる。
「こあらやかんがるーに会ってくるーー!!!!!!」
コアラ……??
カンガルー……??
動物園にでも行くのか…??
でも此処ら辺にコアラやカンガルーがいる動物園は無いはずだ。
「と言う事で、オーストラリア行ってくるから。」
奈緒の爆弾発言は私の予想を遥か五万キロはゆうに越えていた。
『…………は??え…ぇえぇええぇぇええぇぇえぇええぇ!!!!!!!!!!!!』
「うるさいぞ遥。」
『これが黙っていられるかああぁあぁっ!!!!!!!!!!!!!』
父の昂(コウ)にたしなめられるが今はそんなこと言ってられない。
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