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しかし、漫画の世界でしか見たことないような青い髪、上に乗っけてる変な帽子(?)、全体的に青基調な服、俺はまだ夢を見ているのかと疑った。
「随分とうなされていたがどうかしたのか?」
女性が話しかけてくる。
「あ、いや…ちょっと悪夢を」
「そうか…まぁ何はともあれ目を覚ましてくれてよかったよ」
「はぁ…」
よく見たら自分の身体には包帯やらが巻かれていた。
この綺麗な人が手当てしてくれたのだろうか。
「あの…」
「ん?」
「これ、貴女が手当てしてくれたんですか?」
「ああ、山道の近くで傷だらけで倒れてたから村まで運んで手当てしたんだ」
「そうですか…ありがとうございま…!!!!?」
座ったまま深く一礼する。しかし身体のあちこちが悲鳴をあげ指を動かすことさえままならない。
そして痛みを感じるとともにこれは夢ではないことが分かった。
「酷い怪我をしていたんだ、無理に動かさないほうがいい」
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