-幻想郷-

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「-ここは幻想郷、忘れ去られたものが集まる場所」 幻想…郷……? 聞いたことがない。 てか俺忘れ去られちゃったの? 「えー…っと…」 「おっと、いきなり飛んだ話をして悪かったな」 慧音さんは悪戯っ子のような、それに少し悪びれたような微笑みをかけてくる。 「はぁ…」 「…幻想郷はな」 慧音さんが再び話し始める。幻想郷というのが何なのかよく知りたいから一言も聞き逃さないように集中して聴く。 「妖怪と人間が共存しているんだ。」 「妖怪…」 「で、まぁ…この幻想郷は、哉のいる世界から結界で切り離されている…。」 「なんというファンタジー内容…」 「そして普通なら幻想郷と哉のいる世界は絶対に交わることのない、簡単に言うと行き来できないんだ」 「普通なら…ねぇ」 あれ?じゃあ俺はどうやって幻想郷に来たんだ? さっき言ってた『忘れ去られた』ということと関係があるのだろうか…。
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