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しかし俺は死んだ(可能性が高い)というショックが大きく、未知の世界とか妖怪とかそんなものを楽しもうという気になれない。
「楽しむ気になんて…」
「……あー、もう、男がウジウジと情けないわねぇ」
笑みを浮かべていた顔が困った顔になり俺をいきなりスキマに突き落とした。
「えっ!!?ちょっ!!!」
「紫!お前…!」
「まずは永遠停で楽しんできなさい」
永遠停?
彼女は落ちる俺を笑うような表情に変わる。……この人苦手かも(泣)
あーーーーーーー…
「…あれ…ここは…」
気がつけば竹林の中で大の字で自分は寝ていた。
「確か…紫って人に…スキマで…」
だんだん記憶がハッキリしてくる。
「ああ…永遠停って所に落とされたのか…」
しかし見えるのは竹、竹、竹!
建物などまったく見えない。
「…なんかやだなぁ…もうこういうのトラウマなんだよなぁ…」
しょうがないと肩を落としトボトボ歩いていく。
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