-幻想郷-

2/12
前へ
/40ページ
次へ
暗い。冷たい。 俺の人生はこんなに呆気なく終わってしまうんだな…。 けど、生きてても楽しいことなんてないし、このまま天国でも地獄でも行ってもいいかな…? 俺は暗闇の中でもがくのをやめ、身を任せた。 「!! ここは…?」 気がつくと俺は真っ暗な森の中にいた。 「…俺、車に跳ねられて……なんでこんな所に…」 そう言いつつ辺りを見回す。草木以外何もない感じだ。 高校2年だが、さすがにこの静かさと暗さは怖い。怖くなった俺は人を探した。 「うぅー💧怖すぎるわ💧」 変なのが(主に霊)出ないことを祈りながら森の中を走る。 しかし俺の祈りは届かなかった。 「うわ!💦前がまったく見えねぇ!💦」 暗闇に慣れはじめた視界が、急に暗くなり自分の身体すら見えなくなった。 鳥目にでもなったかのような感じだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加