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「くっそ、これじゃ進めねぇよ!」
段々イライラしてきた俺は見えないのをお構いなしにがむしゃらに前へと進んだ。
「見えないのによく進もうとするわね」
ふと、誰かの声が聴こえてくる
「人間にしちゃ勇気あるわね」
声からして、幼い女の子のようだ。
「ど、どこにいる!?」
辺りを見回す。が、今は見えないことに気がつき声のした方向へ身体を向ける。
「貴方おいしそうね✨久しぶりに旨そうな人間を見つけたわ」
「な、何を言ってるんだ!?」
この娘(?)の言ってることが理解できない。てか、食うって…
「いただきま~す」
「聞いちゃいねぇし!!」
ただならぬ殺気を感じ俺は適当に走りだした。
「速!! 人間のくせにやたら足速いわね…💧」
陸上部で鍛えた自慢の足だ、見えなくても、がむしゃらに走っていればぶつからないかぎり追いつかれはしないハズ!
アレが人間だったらの話だが…
「待ちなさ~い!!」
後ろ…いや、上からさっきの声が聴こえてくる。
「な、なんだよ!声が上から!?くそ!訳分かんねぇよ!!!」
さらに走る速度を上げたが、その瞬間激しい激痛が走った。
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