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「痛っづぁ!!!」
何かにぶつかり、激痛が走り俺はその場で頭を押さえながらうずくまった。
「ぐぅぅぅ…」
「追いついた🎵」
「!? くっ…そ…」
追いつかれた。足音が近づいてくる。
「く、来るな…」
激痛と恐怖により歯をガタガタさせながら消えそうなか細い声でそう言う。我ながら情けない…。
「いただきー…。アラ?」
突然ソイツの動きが止まる…いや、止まった気がした。
そしてソイツは、残念そうにこう言った。
「あ~あ、今の貴方じゃ誰も食べれやしないわね。旨そうなのに…。」
言っていることが理解できない…。てか俺は大味だから絶対美味しくない!!と、思ってたりする。
「残念、鳥目は解いてあげるから後は餓死しないように適当に頑張りなさい。」
「え?」
…助かったのか…?
視界がだんだんハッキリしてきた。
そして完全に見えるようになった時にはソイツはもう遥か向こうへ羽ばたいていて、姿をよく見ることはできなかった。
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