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―『PM12:04』―
…男は…<釣り人>の好意により助かった…。
男は、<釣り人>に、質問した…。
「アンタは…何故…助けてくれたんだ…」
<釣り人>は…答えた…。
「理由なんか無い…ただ…お前が…溺れていたからな…」
男は…理解できなかった…何故なら…男は…人を…想いやった…事など…無かった…からだ…。
<釣り人>が、続ける…。
「お前に、何があるかは…知らねぇが…命は、粗末にするな…と、言う事だな…」
男は…初めて…人に…心から…感謝した…。
<釣り人>が、一言、言った…。
「今日、一晩だけ…面倒…見てやる…」
…男は…驚き…(!)
「どうして…其処まで…」
<釣り人>は…。
「勘違いするな、一晩だけだ…」
男は…素直に…好意を受け入れた…。
―『AM7:00』―
男は…お世話になった…<釣り人>に、一礼して…その場を…跡にした…。
男は…思う…。
(生き方を…内面から…全て…変えていこう…)
…男は…これを…きっかけに…決意した…。
そして…男は…覚悟を決めた…。
「俺は、悪い事は…していない…なんで…逃げ回らなくちゃいけないんだ…よし!街に戻ろう…」
そして…街に戻ると…なんだか…騒がしかった…。
男が…騒がしい方向に…向かうと…野次馬が…群れていた…!
男は…野次馬の一人に…話の流れを…聞いた…。
野次馬が…答える…。
「ホームレスの連中が、一斉に…摘発されたみたいだ…」
なんと…<白髭>達が…捕まったらしい…男は…無実の罪で捕まらず…ホッと…して…安心した…。
しかし…野次馬が…続ける…
「だが…主犯の<白髭>の男が…逃亡中なんだってよ…」
男は…それを聴いて…愕然と…項垂れた…。
(なんだって…<白髭>は…逮捕されていない…!)
男の…頭の中で…錯綜していた…。
(<白髭>は…この街の…何処かに…隠れて…いるのか…)
男は…遠くから…<白髭>達の…河川敷に…探りを入れた…。
しかし…もう…何も無く…撤去された…跡だった…。
すると…背後から…声が…。
「おゥ~い!<白髭>の仲間が!いるど!」
男は、いきなり、抑え付けられた!
男は、叫ぶ!
「何!しやがる」
「お前が!<白髭>の手先なのは…知っとんど!」
男は…抵抗する…
「ちっ、違う!」
すると…目の前に…以前…忠告してくれた…ホームレスと<体臭>が…いた…。
男は…最初…誰だか?解らなかったが…<揉み上げ>で…思い出した…。
「あァ…あん時の…アンちゃんか?…おい…放してやれ!」
男の…誤解がとれ…解放された…。
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