『蒼氓』―ホームレス編―

15/43
前へ
/43ページ
次へ
    ―『PM12:05』― 男は、…以前、…忠告してくれた …<揉み上げ>と<体臭>以下の…ホームレス達に…こうなった…経緯を…話した…。 <揉み上げ>が、神妙に言う…。 「…そいつはァ~大変だったな…アンちゃん…んで、…これから…ドウすんだ…?」 …男は、意を決して、言った…。 「俺は…<白髭>を捕まえる…」 <体臭>が、必死に止める! 「兄ィやん…正気かァ!…<白髭>の バックにはァ!組織が…付いている…と、聞く…マジ…危険だァ!」 すると…<揉み上げ>が…。 「アンちゃん…が、言う事も、一理ある…」 <体臭>が、動揺する… 「オイちゃんまで…なんて事を言うんですか…!オイちゃんは、皆の安全を守る立場でしょう!」 <体臭>が、必死に危険を訴える! <揉み上げ>が叫ぶ! 「しかし…こんまんまチュウのはァ… よくねェ!…俺達の…居場所を… <白髭>に…奪われたんぞ!」 <体臭>が、弱気に発言する…。 「しかし…ドウやって…?」 <揉み上げ>が、励ます様に<体臭>に語る…。 「お前の…東大、チュウのは…伊達か?」 それを聞いた!男は、驚き!<体臭>に聞く…。 「お前!東大!出てるの!しかし…東大…出が、何で、…ホームレスなんかに?」 すると…<揉み上げ>が、<体臭>の…代わりに、言った…。 「コイツは…賢いが…いかんせん…心が弱くてなァ…人間関係から…逃げたんよ…」 すると…<揉み上げ>が…。 …仲間達に…訴える! 「俺達はァ!一度、社会から逃げた!今度はァ!<白髭>からも、…逃げるんかァ!…何処まで逃げる…死ぬ…までかァ!…」 <ホームレス一同>が…<揉み上げ>の言葉に耳を貸す…。 皆の代表として…<体臭>が、答える…。 「オイちゃん!わかりました…俺達…!皆で…力、貸します!」 <揉み上げ>が嬉しそうに…語る…。 「今からが…俺達の…新しい船出だ…」 ホームレス達は…泣いた…新しい目標に…向かって…。 男は…その光景を…眼に…焼き…付けた…そして…これから…如何なる事が…起きるとしても…逃げない事を…誓った…。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加