『蒼氓』―ホームレス編―

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    ―『AM7:45』― 男は、朝が、キライだ…。 時間に、縛られる事を…憎む…。 だから、男は、遅刻をする…。 男に、悪びれる様子は、無い…。 男は、責任を…放棄する……。 覚悟が、あった…。 嫌、嫌、ながらも、仕事に出掛ける………。 生活の為に…。 職場に、着くと……(!)……(!)… 店長が…! 「貴様!ヤル気があるのか!無いのなら!もう…来るな!」 怒鳴られて…しまった…………。 男に、弁解の余地もなかった…。 男は、店長に、対して怒りが、込み上がる!怒りを抑え…耳を貸す。 男は、思う…。 (あぁ、早く、帰りてぇ…) 男は、聞く耳など、無いのだ…。    ―『PM5:30』― 男は、帰宅しようとすると、…。 突然!店長が! 「おい!明日は、遅刻をするなよ!」 男は、聴くフリをする…。 (うるせぇな…おい!) 男は、一応… 「わかりました…」と答えた…。 頭を下げると、そそくさと、……帰って行った…。 男は、帰りに、アルコールを……購入した…。 鬱憤を晴らす為に…。 自宅に、帰り着くと…空腹の胃にウィスキーを流し込む…。 「くうぅ、胃に、滲みる」 男には、…家族は、…いない……。もちろん、彼女もいない…。 男は、酔った…脳に‥刺激を与える為に…パソコンに向かう…。 デジタル社会化が、唯一、男を救う…。携帯…や、パソコン…からアダルトな情報が入ってくるのだ…。 男は、楽しむ…。 「こんな…エロイ女…抱きてぇよ~」 浅はかな夢で、ある…。 男は、…夕飯すら…食べずに……エロサイトに…没頭した…。 アルコールで、脳を麻痺させながら…。 男は、この…時間に…癒される…。 エロサイトに…映る…女は……性の捌け口なのだ…。 男は、スッキリ…した…様子で…ベランダに、出た…。 星空を…眺め…。 「畜生!…俺は…星屑の…中の……1つか?…」 苛立ちを…隠しきれない…。 男は、何か…が、弾けた! 覚悟を決めた…面持ちで…部屋に…戻った‥。 そして…再び、ウィスキーを流し込む…。 「明日ぁ、見とれよ!」 と、言うと…意識を失う…様に…眠りについた… 。 男にとって、絶望の朝が…来る…。 時は‥止まらない… 男は、自ら…運命の歯車を…回した…。 過酷な…試練が…訪れよう‥としていた…。
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