『蒼氓』―ホームレス編―

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    ―『AM9:45』― 太陽光を受け………男は……… 不愉快ながら…眼が覚めた! 「もう‥、朝か…!」 男に、とって…嫌な…目覚め……だった…。 「考えても…仕方が無い…」 と、言って…。日課の…AV鑑賞に…明け暮れた…。 男は、ウィスキーを‥取り出し…朝から…空腹の胃に‥刺激を…与えた…。 もはや…これが‥快感と…なるほどに…病んでいた…。 そして…映像に…映る…女の…裸体が…男と‥激しく‥絡む…姿を…酔った脳に…焼き付けた…。 「惨めに…なる前に…こんな‥‥エロイ女!抱きてぇかったぁ!」 男は、叫ぶ程に、悔しかった…。 そして…男は、今から…どうするか…考える…が…思いつかず…酒を‥煽る…。 「しゃあない!街に、出るか!」 男は…支度を整え……街に……繰り出した…。 男は、宛ても無く…街を…さまよい…歩き…尽くす‥と…。 宝くじ売り場を…見つけた…! 「おォ!運試しだ…買ってみるか?」 と、言って…購入した…。 「これで!当たれば…苦労は……ないがな…」 男は、そう言うと、煙草を吸いながら‥と、歩き出した…。 と、突然! 「おい!貴様!此処は!歩き煙草、禁止ぞ!」 正義感、溢れる…<初老>に、注意された…。 男は、キレた。 「うるせぇ!クソ爺ィ!」 と、男は、日頃の鬱憤を一言に込めて…叫んだ! 「なんやぁ~!」 <初老>は…驚いた! すると、女の声がする…! その方を見ると……。 「あそこで、揉め事が…」 男は、ヤバい…と、勘付き………!一目散に、走り出した…息が……切れても…走りぬいた…。 そして…公園に…逃げ込んだ…。 男は、一息…付き…休もうと……した…時…(!) 「畜生!さっきの…クソ爺!のせいで!クソ!無くした…!」 男は、宝くじを無くしてしまった……。 辺りを…確認しながら…見渡すと…(!) 声が!した…! 「あの~これ…探してます…?」 そこには!男の好みの…女が…いた…。 (こいつぁ~かなり!ソソる女だぁ) 男は、女を舐めまわす様に………見つめていた…。 「あの~どうかしました?」 男は、常日頃から…女の事を考えていた…。 男は、女に対して…イケる…と、思い込んでいて…。 常に、AV作品で…予行練習をしていたのだ…しかし…現実では…声すら…出ない…。 女は…不信感を募らせ……。 「あの~此処に…置いときますね…」 と、言って…去っていった……。 男は、 「おい!」と叫んだ時は…もう……遅かった…。 「くぅ~イイ女…だった…な」 男は、悔しそうに…女が…去っていった…方を…ただ眺めていた…。
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