『蒼氓』―ホームレス編―

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    ―『AM7:47』― 男は…初めて…ホームレスと…しての…朝を…迎えた…。 「クソ…眠れなかった…」と、……つぶやく…。 川で、顔を洗う…。 すると…背後に…気配が……。 振り返る…と…<薄ら禿げ>が……いた…。 「君ぃ~眠れたぁ~?」 <薄ら禿げ>が、聞く…。 男は、答えた…。 「そんなには…」 「最初は…そんなぁモノやぁ……じきに…慣れてくるわぁ~」 キモい笑みを…浮かべて…。 「ほな!」 と、言って…去っていった…。 男は、(グゥ~ゥ)空腹だった…。 「腹が減ったぁ…」 そこへ…<白髭>が…。 「若造ぅ!ひもじぃかろう…飯を恵んで、ヤぁる!」 男は、思う…(何様だ…) しかし…空腹に勝てず…従った…。 青テントに、入ると…食事が……あった…。 男は、思った…。 (さすが…ホームレスの食卓だ…大した事…なかった…) 男は、黙々と…口に…運んだ…。 すると、<白髭>が… 「食うたら…仕事ォ~手伝ぇよ!」 男は、「わかった…」と…言う、と…。 すると、突然!<赤シャツ>が! 「なんやァ!おぉい!!口にぃ……気ぃつけぇよ!」 と、怒鳴られた…! 男は、「ヒィ~!すいません…」 と、謝罪した…。 すると、<薄ら禿げ>が… 「そゥ~攻めたんなァ」 男を、庇い……ながら……こう、言い放つ! 「今ァ~兄ちゃんがァ、悪かよォ!…次ィ~ヤッタらァ、わからんョ~」 男は…恐怖を…感じ…ながらも……ホームレス達の…真意が…読めなかった…。 男は、聞く…。 「仕事とは、何を…」 <白髭>が、答える! 「貴様は!初日やから…アルミ缶や鉄屑を…金に、換えてもらおう!」 男は、動揺しながら…聞く…。 「やった事が…無いので…」 <白髭>がニヤリと笑い…言う…。 「その点は!心配すなァ!おい!~、お前ェ!、力ァ貸してやれェ!」 厳つい男を…指名した…。 その男は、「承知!」と、高らかに…叫ぶ! 男は、驚き!…眼を向けると…。 色黒い筋肉質の男がいた…。 <白髭>が!叫ぶ! 「お前達ィ~!…行ってこい!」 <筋肉質>が言う! 「おいィ!行くぞォ!」 と、強引に!引きずり出された… 出掛けた……2人の後ろ姿を…… <白髭>達は…不適な…笑みを… 浮かべて……見つめていた……。
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