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「はい、じゃあ次の人。」
私の声に反応し、1人の男子生徒がイスに座る。
「高校1年生ね。恋愛って書いてあるけど…片思いかな?」
その男子生徒は片思い、と言われて照れるように俯く。
少し輝いている瞳は、恋してる証拠。
「高校に入学してから毎朝、バス停で会う他校の女の子がいて…。」
「うん。」
「で、その子に一目惚れしちゃったんですけど……、どうすればいいのかわからなくて。」
下を向きながらぽつぽつと話す。
「へぇー…。バス停での出会いかぁ……憧れるな。
いや、私チャリ通だからさ―、」
「あの…。」
いかんいかん。
つい喋りたがりの性が…。
「えっと、ごめんね。
どうすればいいか、だよね?」
「はい。」
私はその男子生徒の眼をもう一度見直す。
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