第1章

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「それで次会ったときとかに、2人きりだったら軽く挨拶してみて。 こんにちは、今日寒いですね。 とか、なんでもいいから。 自然に、笑顔でね。」 「自然に…ですか。」 「がっつり行っちゃうと引かれちゃうかもしれないから、最初は控えめに。 で、徐々に話すようになって仲良くなれたら、思い切ってメールアドレス聞いてみるの。」 「なるほど…。 僕に出来るかな。」 「大丈夫、笑顔を向けられて嫌に思う人なんてそうそういないから。 それに君…笑顔が似合う顔してる。」 私がそういうと、男子生徒の目線が少し下がる。 …ちょっと照れてるみたい。 「が、頑張ります! あの、話せるようになったらまた来てもいいですか。」 「うん、いつでも待ってる。 ファイト!」 私がそういうと、その男子生徒は立ち上がる。 「ありがとうございます。」 そう言って部屋を出てった。
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