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4人の男たちは順番に自己紹介をするが、私の耳は日曜日だったみたいで覚えていない。
欠伸をかみ殺していたらヒロと目が合う。
彼はやれやれと言っているかのように首を傾げた。
…なんかムカつく。
気づくと男たちはステージ下で各界のトップたちにチヤホヤされていた。
「こちらがリストです。あと少しはケーキを控えてください。
ドレスが破けますよ。」
ヒロが紙をこっそり渡す。
その紙に目を通すとこりゃ凄い。
医者に電気会社の息子に総理大臣の孫まで。
「どいつもこいつも曲者っぽそうね。」
私は小さな声でクスクス笑った。
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