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「お嬢様に適う人はいらっしゃいませんよ?」
にこやかに酷いことを吐くヒロを私は無視して会場を出た。
「菜々子~、もう嫌だぁ!」
「頑張って、あと1日だから。」
学校の昼休み、屋上庭園のいつもの場所で親友の菜々子と一緒にランチタイム。
菜々子はお嬢様そのものって感じのふわふわした子。
勝手に会場を飛び出した私はホテルのレストランでココアを飲んでいた、ところをヒロに見つかった。
『主役が会場を離れてどうするんですか、幸い挨拶が済んでいたからまだよかったものの。だいたいあなたは責任が……』
うんたらかんたら説教された私はヒロによりケーキ及びお菓子禁止令が出された。
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