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「やはり佐伯様のお連れの方でしたか。」
後ろからヒロも顔を出す。
佐伯とは菜々子の名字だ。
ヤバい、さっきヒロから逃げ隠れるように庭園に来たのに見つかった。
私はあえてヒロと目を合わさないように新君に話しかける。
「迷子になっていたので誰を探しているかきいたら菜々子様と言われたので。
あぁ圭斗お嬢様、そちらにいらしたのですね。
お菓子禁止令は3日追加ですよ、私を撒くなんて。お菓子を召し上がりましたね?」
「えー!?」
お菓子食べたのバレてた。
菜々子にもバレないように庭園の入り口で1つチョコを食べただけなのに。
私たちのやり取りを菜々子はクスクス笑いながら見ていた。
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