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帰りに車が迎えに来る。
「お帰りなさいませ、圭斗お嬢様。」
運転手がドアを開けたので黙って私は乗り込む。
そういえばヒロはどのように育てられたのだろう。
何であんなに嫌みな奴になったかわかるかもしれない。
「--ま、-う様?お嬢様!?」
「ふぁい!?」
呼ばれていたことに気づかなかった。
「今日はお館様は海外出張のためいらっしゃいません。」
私の変な返事に触れることなく淡々と仕事をこなすヒロをもっと知りたくなった。
「眠いー」
夜ご飯を食べお風呂から出たばかりの私はベッドにダイブする。
そんな私をヒロはクックックと笑いながら見ている。
最初は笑いを堪えているかと思ったが、これが彼の笑い方らしい。
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