新しい人

17/21
前へ
/81ページ
次へ
私はソファに寝転がって考える。 ネグリジェの裾がうっとうしい。 「あなたには『ありがとう。』が足りないんです。心で言っていたって届きませんよ?」 それだけ言うとヒロは部屋を出て行った。 「ハックション。」 あれから考え込んだ私はソファで寝てしまった。 「学校には行けますか?」 ヒロが鞄を差し出す。 学校を休むですって!? とんでもないわ。 私は飛び起きてすぐに支度を始めた。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加