私の執事は毒舌男

新しい人

｢僕は今日限りであなたの元を立ち去ります。お世話になりました。｣

執事がバタンと音をたてドアを閉める。

全く行儀が悪いにも程があるわ。

しかし何人目かしら、今月で執事をやめた奴……

私、朝比奈圭斗17歳の現役女子高生。

まぁ少し金持ちなのかな？

社長の孫だし。

圭斗って名前は大嫌い。

『後継ぎは男と決まっとる！』

と言い出した頑固親父が男名前をつけたのだ。

だからみんな私を圭と呼ぶ。