新しい人

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「自分から止めたのよ。ったく、根性が足りないわよ。」 私はわざとため息をつく。 「根性があればあなたの執事になれますか?」 じいちゃんの後ろから声がする。 「誰?」 「これは失礼致しました。」 声の主はじいちゃんの一歩後ろに出る。 黒髪の長身。 アイドルみたいに整った顔。 正直かっこいい。 男はニコッと笑う。 初めてこの人は止めないで欲しいと思った。
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