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私は意味が分からなく手にしたドレスを落としてしまった。
「は?何言ってるの…」
聞き間違いだと思いたい。
しかしドレスを拾い上げたヒロは期待を裏切ることを淡々と言いだした。
「あなたの婚約者を決めるんですよ。主役は圭斗お嬢様です、ドレスは少々派手でもいいでしょい。
あぁこれはいい、いや少し大人っぽすぎるかな。」
最後の方は私を無視してドレスを選ぶ。
手慣れた手つきでドレスを出すヒロの仕事ぶりに私は驚いた。
「ほら、合わせますよ。やっぱり黒いドレスがよくお似合いです。しかし大人っぽすぎる、バラのコサージュをつけましょう。」
テキパキと動くヒロに私は文句を言えなかった。
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