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何がおかしいかって聞かれてもよくわからないんだケド、ただなんとなく漠然と感じるのは最近体力が落ちた気がする…。
前は平気だった学校の階段で、軽くだけど息があがるようになった。
あとはたまに声が出なくなる。
今日も出席確認で名前を呼ばれたとき、とっさに返事ができなかったし。
危うく欠席にされるところだった。
…なんとなく…
なんとなくだけどイヤな予感が胸の中で、どんどん膨れ上がって行く。
わたしの体…
どうしちゃったのかな?
「…ッキ…サツキ?」
「えぁッ!?」
「着いたけど…」
いけない…ぼーッとしていたらしい。
いつの間にかわたしの家の前だった。
「あッ…うんッあ…ありがとッ」
「うん…」
目を伏せて軽く頷くソウタ。
コレは照れてる証拠。
だけどすぐにわたしをみつめて
「…大丈夫?」
ふとさっきまでの挙動不振なわたしを思い出したのか、眉間に心配を刻んで覗き込んできた。
「…━ッ」
近いッ…
一気に顔が赤くなったのが自分でもよくわかる。
思いっきり顔、逸しちゃった…。
「…サツキ?顔赤いけど…」
「だッ…大丈夫だからッ…」
「…」
「ちょっと暑さにやられちゃったかなぁー…なんて!あははっ」
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