32人が本棚に入れています
本棚に追加
『ねぇ…覚えてる?』
ふいに、キミはボクの顔を覗きこんだ。
「何を?」
ボクの視線に、キミはイタズラっぽく笑ってその細い指を自分の唇にあてた。
『あの約束』
わかってる
「あぁ…うん」
わかってる
わかってる
『ねぇ…約束だからね?』
わかってる
わかってる
わかってる
「…うん」
わかってるんだ
もうすぐ
キミがいなくなるコト
最初のコメントを投稿しよう!