白い部屋から

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『ねぇ…覚えてる?』 ふいに、キミはボクの顔を覗きこんだ。 「何を?」 ボクの視線に、キミはイタズラっぽく笑ってその細い指を自分の唇にあてた。 『あの約束』 わかってる 「あぁ…うん」 わかってる わかってる 『ねぇ…約束だからね?』 わかってる わかってる わかってる 「…うん」 わかってるんだ もうすぐ キミがいなくなるコト  
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