没２

ヤンデレってな～に～？

　塵一つなく清潔にされた部屋。

　届かぬあの空をただ見上げるカゴの中の小鳥。

　その瞳に映る景色を眺めては、退紅色のくちびるから儚い命と生きたい歌が、小さくか細くただ洩れる。

　運命は残酷だ！

　「そうなる前に一度で良いから、私……恋をしたい！」

　「……でさぁ、それと僕にナンの関係がある訳？」

　後ろでなぜか縛られている少年は、自分の置かれている情況の説明を、その元凶に求める。